FTM・FTX・性別に何らかの違和感を感じてる女性、またその家族や友人などの方達の為の役に立つコラムや相談が出来るサイト

この暗黙の了解7ヶ条は、G-FRONT関西トランスサロンで使用されているものを許可を取って転載させていただいているものです。
日本の現状を鑑みても、この7ヶ条はとても大切な理念であると管理人は思っています。
相談所全体もこのような精神で運営していきたいと思っています。
是非、皆さんにもご紹介させていただきます。

暗黙の了解7ヶ条


1. オペやホルモンができる人、できない人、必要な人、必要じゃない人、いろいろいる
2. フルタイム、パートタイム、できる人できない人、する人しない人いろいろ事情がある
3. パスを望む人、望まない人いろいろいる
4. 女として普通に暮らしい人、男として普通に暮らしたい人、女でも男でもないまま生きたい人、いろいろいる
5. 不幸自慢は飲んだ時だけにしよう
6. 優先順位は人それぞれ、何を捨てられて、何を捨てられないのか考えよう
7. 誰が好きでも誰も好きでなくてもよいではないか

(出典 G-FRONT関西トランスサロンより)

暗黙の了解7ヶ条・原文 (since 2000.01.15)


1.性器形成術や性ホルモンをはじめとする身体の変更について。
 どうしてもそれが必要な人たちがいる。また一方で、身体的性別違和があっても、手術や性ホルモン使用を我慢できる人もいる。しかしだからといって、そういう人がTSでないとか、性同一性障害や身体的性別違和がないとか軽いとは限らない。
 また逆に、手術しなければ生産的な人生を始められない人たちがいる、という事実を否定してはならない。そういう人たちは我慢や工夫が足りない、という考えは間違っているし、事実にも反している。

2.フルタイムとパートタイムの生活について。
 私たちのなかには、"フルタイム"と呼ばれる、自分の望む性別でずっと生活している人たちもいる。また一方で男性モードと女性モードを行き来する、"パートタイム"という人たちもいる。
 フルタイムになりたいのにさまざまな事情でそうできない人たちや、女性としての自分も男性としての自分も捨てることができない人たちもいる。
 しかしフルタイムの人たちが、それによってたとえ仕事や収入、家族や社会との関係を犠牲にしているからといって、我慢が足りないとか甘えている、ということにはならない。
 また逆に、パートタイムの人たちが、そういう生活をなんとか受け入れられていたり、あるいは安住していたり、時にはそれを楽しんでいるからといって、性同一性障害や社会的性別違和がないとか軽いとかいうことは限らずしもいえない。

3.パスとノンパスについて。
 "パス"とは自分の望む性別で人から見られることである。私たちの多くはそれを望んでいる。でも、身体上のさまざまな制約から、そうは見られないで"ノンパス"(リード)となっている場合も少なくない。またそもそもパスを望んでいなかったり、優先順位がかなり低い"クイア派"という人たちもいる。
 ノンパスやクイア派の人たちが、自分の望む性別のスタイルで外出したり、フルタイムになったり、時にはマスコミに出たりすることさえある。また逆に、「自分はパスできないから」という理由で、そういったことをしない人たちもいる。しかしそれは、その人その人の価値観や置かれている状況によって、それぞれが判断すべきことであって、他者に自分の判断を押しつけてはならない。

4.プロセス派とノンプロセス派。
 性同一性障害や性別違和を抱えている当事者のなかには、"普通の女性"や"普通の男性"に同化し、溶けこんでしまいたいと考え、"トランス"ということが、そうなるまでのプロセスに過ぎない人たちがいる。また逆に、"男でも女でもない状態"が、むしろその人本来の状態に近くて、それで安定した気持ちで生活を送れるという人たちもいる。
 それはどちらが正しいとか間違っているとか、優位であるとか、私たちの課題の中心であるとか周辺であるとかいう問題ではない。

5.不幸くらべはやめよう。
 "トランス-性別を越えること"は、現代の日本ではとても困難で大変なことである。どういう選択をしても、それがイバラの道であることに代わりはない。誰もが苦しみ、困難に直面している。ただ、その内容が大きく違っているだけだ。
 自分(たち)だけが特別苦しんできたとか、自分以外の誰かがよりお気楽に見えたとしても、それは必ずしもそうとは限らない。"不幸くらべ"や"不幸自慢"は、生産的なものを何も生み出さない。そうすることによって自分自身も傷つき、まわりの人も傷つき、そのあげく、ただ人間関係を損なう結果にしかならない。

6.あなたは何を捨てられる人で、何を捨てられない人なのか。
 性同一性障害や性別違和を抱えているからといって、みんな同じではない。優先順位がみんな違う。身体の変更が優先する人もいれば、フルタイムの生活が優先する人もいる。それが衣服であるという人もいる。パートナーとの関係が優先する人もいれば、仕事や家庭が最優先という人もいる。それはNon-GID(性同一性障害のない人)の人たちを見れば当然のことであり、よくわかるはずだ。
 トランスという大事業に必要なのは、それぞれの人にとって、何が最優先のことなのか、自分が何を捨てられる人で、何を捨てられない人なのか、それをはっきりさせること。そして、自分を基準にして、ほかのメンバーに特定の選択や価値観を押しつけないことである。
  何を選択するべきか、人によってみんな違う。自分の状態や価値観からなされ た判断を他者に押しつけることは、この自助グループを崩壊に追いやるだろう。

7.性的指向を問わない。
 トランスであること(自分は女なのか、男なのか、そのほかなのか)ということと、性指向(誰が好きか、両性愛なのか、同性愛なのか、異性愛なのか、そのほかなのか)は別の問題である。  
 トランスだからといってFTMは女性を好きになり、MTFは男性を好きになるのが当たり前ではなく、好きになる対象は人それぞれである。

(出典 G-FRONT関西トランスサロンより)

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